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カコイのスキマ、お埋めします

[MHK杯]のmodelたる[第59期NHK杯(日本将棋連盟公式)]予選も次々と本戦出場者が決定され、女流枠を残すばかりとなった。
皆さんに取っては、(私はともあれ)本作の監修者たる[先崎学(まなぶ)八段(連盟公式)]が見事!予選突破をお果たしかも興味深い所だろう。
さて置き、[YA誌05号(Young Animal Web)]掲載の[3月のライオン(同上)]Chapter.27を拝読した(本文では、怒濤のネタバレ攻勢にご注意されたし)。

予めお断りするが、02/13[二度ある事は・・・・・・]での、

未確認情報に依ると次々号も掲載されるらしい。

という記述は誤りだった(P.95 話末は『>次回につづく!』。No.06予告にも表記無し。以前は発売週火曜日に東京将棋会館03Fの事務局総務課に置かれる早出し分をそっと覗き見る手もあったにせよ、最近余り見掛けなくなった)。
個人的にも残念だが、ともあれお詫びして訂正する。
再開はやはり新年度発売分からだろうか。

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今話[扉の向こう]は、13pagesしかない(註:今後表題はネタバレと判断し、『続きを読む』に記載する)(03/03 17:00記載)。
無論01話毎の枚数や描き込みの密度と面白さが比例関係にある訳ではない物の、今回は時系列把握の判りにくさを招いた点が何箇所か存在する様だ(註:普段からupload後に実際の表示を元に修正を加えている。本作感想は毎回分量が多いので殊更表示していないが、本話は改めて読み返して冒頭に関する勘違いを改訂した旨を明記する)(同上記載)

Chapt.26で▲後藤九段(○)VSスミス六段が終わり、夜が明けた。
零君が結果を確認したかはさて置き、獅子王戦次々局の相手たる後藤九段(スミス六段の証言では38歳?)を意識している。

迷惑してんだよね(P.84 01齣目依り引用)

鬱系回想には当たらないにせよつい暴言を思い起こし、

挑発だ わかってる
やるしかない(同03齣目依り引用)

と自分を戒めている。
『怒(いかり)は敵と思へ』で大変結構だが、「香子嬢が、強引且つ妄想的に後藤九段との関係を規定しているに過ぎない訳だろうか」と嫌な予感に駆られた。

それには まず 今日だ
今日 勝たないと 何も始まらない(同中部及び下部黒枠依り引用)

P.85 02齣目で丸付きcalendarも示され、02/09('09年通り月曜?)の対局当日と判明する(註:黒枠部は上下に繋がっている場合最後の齣として扱っている物の、上記の様に表記し辛い場合も多い。白抜き明朝体等の内心独り言やpoemsも、内容共々目に付き心穏やかならざる所だ)(同上記載)

相変わらず禅寺の僧堂を思わせて寒々とした自室で(生臭物は別として)禅寺並の食後、島田八段の棋風分析に勤しむ零君。

いくつも 棋譜を並べてみたが
不思議だ・・・
特徴が 見えて来ない--- 得意戦法も 苦手なものも
つかみ所が無い(P.85 02-03齣目依り引用)

当日この体たらくでは悠長に過ぎるとした物で、スミス六段の敗北を先読み迄したのに何をしていたのだろうか。
急遽後藤九段VSスミス六段の棋譜を入手し、昨晩じっくり検討していたとすれば辻褄は合う。
尤も零君がそんな積極性を発揮したにせよ土日の対局はまず組まれないので、weekdayから月曜迄となると時間潰しが困難になるが。
島田八段への分析は『名人に定跡なし』を彷彿とさせるし、A級在位05期ともなれば資格はありそうだ。
しかし現実にはnet棋界を含めて精緻な各種分析が流行して久しく、この伝で言えば島田八段自身もfansに対して『特徴なきが特徴です』と澄ましてはいられないだろう。
packet通信携帯以外にIT機器が見当たらない本棋界なら同僚に聞いて参考にすべき所だが、松本五段は元よりChapt.26から事実上戦力外通告中のスミス六段もアテにしていない筈だ。
二海堂君に至っては、普段と違い堂々と所見を披瀝出来ないであろう事情が後に語られる。

区切りを付けて東京将棋会館に赴く道すがら、Chapt.01で描かれた?子供将棋大会中のeventで島田八段が講師を勤めた姿を思い起こす。
大会その物同様に郷愁の対象足り得ないおぼろげな印象を思い起こしつつ、

「勝つ将棋」というより 「負けない将棋」を指す人だ(P.86 04齣目依り)

と締め括っている。
当時から溌剌さに掛ける容貌に、合致した棋風かも知れない。

零君は対局場たる雲鶴の間・下座で島田八段の着席を待っている。

冷静に・・・(P.87 02齣目依り引用)

と長期戦への覚悟を言い聞かせつつも、後藤九段に貰ったばかりと称する時計(零君への偽装用であれば、01-02ヶ月間も零君宅に埋伏させていた辻褄が合う)を付け直す香子嬢の面影を愛おしむ様に思い起こす。

ここで負ける訳にはいかない ---どうしても(同04齣目依り引用)

香子嬢の為にとばかりに、静かな決意を燃え上がらせている。

対局は僕が先手 相矢倉になった(同05齣目依り引用)

この様に心中で明言してくれると、解説し易くありがたい(微苦笑)。
島田八段は序盤から胡座を掻いており折角の長身が台無しだが、痩躯でもあり妙にくたびれた感じが顕れている。

P.89 01齣目に島田八段が34手目△3一金と引いた局面で、元棋譜が04局ある。
代表局は、最新たる'07/06/13(水)の[第48期王位戦挑戦者決定戦・▲渡辺明(あきら)竜王(●)VS深浦康市(こういち)八段(連盟公式)]であろう。
P.89 08齣目に描かれた、現代感覚で堅陣たる穴熊への組み替えを目指す零君の57手目▲9八香(下図面)から他棋譜と分離した。

ダウンロード 090227A.bmp (164.9K)

因みに残り03局は△4五歩▲同銀△3七歩成の03筋逆突破を防ぐ▲5六金だが、薄い片矢倉になってしまう。
取り分け△4二金上-△3一飛から後手に右翼へ飛車を戻して攻め合われると損な点が痛く、早い時期に廃れている。

攻めていたハズだよな
---なのに
いつの間にか守りになっている?(P.8901・03齣目依り引用)

と訝しがる零君。
「05筋と03筋を絡めた攻めを受け止められた先手が穴熊に組み直しての持久策から反撃に乗じた再攻勢を窺うが、後手は先手陣にじっくりと圧迫を加えて攻撃再開を封じる」流れに沿った述懐である。
資料に関しては手元書籍に記載がなく、web中継も第49期から開始されている([北海道新聞特設page])。
さて置き元棋譜で言えば、先手矢倉に相応しく先攻した発端でもあり放胆な渡辺竜王(当時・現)であれpressureが掛かったであろう展開と推察出来る。

自然に流れを掴んだと思しき島田八段は、P.89 02-03齣で66手目△8六歩から▲同歩△8七歩(下図)と完成途上の先手穴熊に嫌みを付けている。

ダウンロード 090227B.bmp (164.9K)

先手の左銀将が穴熊の最急所たる8八から遠い程守備力が減少するので、▲8六同歩は止むを得ない。
但し▲同歩と隙間を空けても▲8七銀等と埋められてしまうと藪蛇になってしまう。
後手△8七歩は逆に埋めつつ終盤で8八への打ち込みを狙う、鋭い継続手となる。
▲同金なら左右の金がばらばらで△9五桂も厳しく残るので、後手が唯一遊んでいる右桂馬を△7三桂と活用し力を溜める位で有利と言える。

ミスは・・・無かった 無かったはずなのに
なのに何だ この厳しさは!?(P.90 01齣目依り引用)

零君の呻吟が、この手順の含蓄深さを表している。
尚、以後の公式対局ではP.88 01図の局面で後手の角道を避けつつ03筋攻勢を狙う▲3八飛が主流となり、先手の03勝01敗と成果を挙げている。
強いてmissesを挙げるなら▲5八飛となるだろう。

大攻勢へ転じた島田八段は△2五銀▲同歩と先手の攻め駒たる右桂馬を毟り取ると、8七歩と呼応して痛打となる△78手目6五桂(下図)を打ち下ろした。

ダウンロード 090227C.bmp (164.9K)

バシッ ドンッ!(P.89 下段中央依り引用)

喪黒福造(もぐろふくぞう)氏@【笑ぅせぇるすまん】の決め台詞を彷彿とさせる、陳腐な郷愁を誘う擬音が出た!
愛棋家として名高い大橋巨泉氏司会の【ギミア・ぶれいく】内animeで、モグちゃん(bar【魔の巣】hostesses風)が務めた自分探し援助運動を眩しく眺めた頃が懐かしい。
本作品が熱血将棋漫画でもあるとの、再認識にも至った。
零君がココロのスキマを指差された体で愕然と頭を擡げると、硝子の破片が飛び散った様な描写と共に半眼じみた島田八段と目が合った。

やれやれ・・・
やっとこっちを見たな(P92 02齣目依り引用)

私も練習将棋の感想戦中に俯いて目を瞑りつつ変化を考えている折りに『どうしたの?』と訊かれて、「▲○×銀△同銀▲◎◇金の筋を考えていたのですが・・・」等と読み筋を披瀝する事がある。
とは言え実戦中は流石に経験がない。
勝負中みだりに相手の顔色を伺ったり睨み付けたりといった行為は後輩相手でも無礼千万だが、本作品の棋界は軍事政権の社会建設並に虚礼廃止が徹底しているらしいと辻褄合わせして置く。

回想sceneらしく、いきなり対局朝?・謎の少年と島田八段の対面に場面転換した。
島田八段が連盟入り口をくぐった瞬間、

あ、兄者っ(P.93 02齣目依り引用)

こんな可愛い子が女の子のはずがないヤケに愛らしい人物が声を掛けた。
販売部備品との縮尺に鑑みて、[研修会(連盟公式)]を卒業したばかりの奨励会員でも通用しそうだ。
C02級順位戦昇級?が掛かった身の弟弟子らしい少年を『坊』と呼びつつ熱迄計って体調を気遣う島田八段。

何かオレに
伝えたい事でも あったのか?(P.94 03齣目依り引用)

と問い質すと、少年?は毅然として応えた。

はい
実は兄者
兄者に
桐山のアタマを かち割ってやって 欲しいのです(P.94 下段依り引用)

いつも通りの表情もあって、漸く二海堂君だと判明した!!
本局の朝の光景と見るべきだろうが、昨今話題になっていなかった病状は惜しくも好転していないと判明した。
病状を更に悪化させるかも知れず申し訳ないが、

あなたは、親友の頭にある頑なさは見えるのに、なぜ自分の頭の上の宝冠に気づかないのか。

とでも忠告したくなる。
Chapt.14で「MHK杯本戦トーナメント・零君(▲?)VS??×段(○?)」を解説して盤上での破滅願望を見出して以来の懸案だろうし、後藤九段への妄執を抱えたまま対戦しては為にならないとの配慮かも知れない。
具体的には、「Chapt.05の06組予選対戦で覚醒させてやれず、解説を私物化してさえも適わないので止むを得ず」位になる。
とは言え、本登場したばかりの島田八段相手でもありどうにも唐突だ。
言葉もせめて『桐山の為にもお勝ち下さい』位は飾れなかったかと残念でならない。
二海堂君は他者を鼓舞挑発すれば意気に感じ負けん気が呼び起こされこそすれ、却って萎縮消沈するとは考えていないらしい。
とは言え、自分をそうする事で生き延びる力を呼び覚まして来たかも知れない。
挑戦本命と目されて然るべき辻井九段でさえ不適格の様であるし、私の様に?「二海堂家の意に適わないと真剣白刃取りでも出来ない限り堪らない」と危惧する様な人物では尚更依頼出来ないだろう(かの『面堂家』とは名門じみたの字が共通する以外はまるで別物の筈だが、どうも準えてしまう)。

坊のやつ
何をいうかと思えば また
やっかいな事を・・・(P.95 01齣目依り引用)

対局に戻り、心中で極めて常識的に述懐する島田八段だが、

じゃあ 続けようか(同02齣目依り引用)

穏和な表情のまま、『それなんてカンソウセン?』な発言が飛び出した。
因みに現実の対局運営上は記録係の了承なしでの中止及び再開は不可であり、本局でも消費時間計測迄は静止していないにせよ。
「大勝負の正念場でつい視線を上げたら何故か待ったを掛けられた挙げ句勝手に解除された」訳だが、これ位で動揺してしまうとライオンworldの将棋界では生き延びて行けない。
果たして零君は穏やかな表情を取り戻した様で、本作棋界ではシーラカンス並に普段お目に掛かれない「導師兼勝負師たる先輩」の面目躍如として引きになったとも言える。

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今回は技術解説の乏しさと技術論の要素が余り存在しない点は普段通りにせよ、余り得意でない相矢倉乍ら解説を施してみた。
容貌は普段と正反対乍ら傍若無人さは相変わらずの二海堂君が島田八段を振り回す展開に関しては、感情移入出来なかった。
尤も先崎八段を始めとする近しい方々の(故)村山聖九段に関する、『難病を感じさせない生命力に溢れ、傍若無人な迄にふてぶてしい』旨のご証言に合致しており敬意を表したい。
香子嬢のstalker疑惑は杞憂であって欲しいが、零君同様に自分発見に至る中での一齣に過ぎない以上余り気を揉んでも仕方がない。
二海堂君に適切な掣肘を加え得る恋人が出来ると収まりがいい物の、病状は本話も予断を許さない・・・(03/01 13:00記載)

デハミナサン、アテブレーベ・オブリガード(【ランシュー=クリストフ@信長 KING OF ZIPANGU】終話挨拶依り)rain

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