新年に諸々告知
昨年末から提示されていた内容も含め、遅ればせ乍ら告知したい。
八重洲ブックセンター様【店内ブックフェア】の一環として、、「新春囲碁・将棋サイン本フェア」が催される運びとなった。
13日(火)から02/14(土)迄の01ヶ月間cornerをお借りし、私を含む諸棋士のsign入り棋書が販売される(<詳細>は開催後に追加の模様)。
[イベント案内 八重洲ブックセンター本店にて「囲碁・将棋サイン本フェア」開催(日本将棋連盟公式)]には今少し判り易く案内されているので、皆さんが併せてご覧の上で安穏ならざるご時世乍らも来訪して下されば何よりだ。
新著刊行を機に[悠々将棋塾(連盟公式)]guest講師にご指名頂き、午前&午後の02度に渡る「初歩詰将棋及び3三角戦法講座・駒落ち多面指し」指導の機会に預かった。
[講師によるスクール日記('08/12/27)]に、私及び朗らかに聞き手を勤めてくれた井道千尋(いどう・ちひろ)女流初段の日記が掲載されているので、他の皆共々是非お読み頂きたい。
当日は年末だけにやや生徒さんの出足が宜しくなかった様だが、その分眼が行き届き有意義になったと思う。
白瀧呉服店05代目社長の白瀧幹夫(みきお)さんや、[理研-富士通が脳機能活動に関する共同研究プロジェクトを開始(将棋における脳内活動の探索研究・理化学研究所'07/08/13)]にもあるprojectに参加した際にお世話頂いた研究員の中谷裕教(ひろのり)さんとも再会した。
無論一般参加者としてご指導こそすれ、感慨深かった。
中谷さんに関しては[科学雑誌ニュートン-最新号(註:02月号)案内(公式)]にも案内されている<ライフサイエンス・ビュー 脳から探る直観のしくみ>に、
(前略)中谷裕教(註:下線は筆者・下線向かいにルビ[なかたにひろのり])研究員は「プロ棋士の直観は、日々の訓練によって無意識に身についた、さまざまな゛センサー″のたまもの(註:下線は筆者・下線向かいに傍点)かも知れません」と語る。(後略)
との談話が掲載されており、私も質疑応答版被験者とは言え意を強くしている(註:03列目16-20行依り引用だがpageは現在不明。以前は行き付けの献血センターで当該誌を提供しており、直ぐに確認出来たのだが)。
今後海外の権威ある科学雑誌に投稿&掲載されるかは未知数だが、その嚆矢となる記事だと思う。
[こまおと:塚田泰明九段が16日の順位戦C級1組で窪田義行六段に勝ち…(毎日jp '08/12/23 )]
塚田泰明(註:やすあき)九段が16日の順位戦C級1組で窪田義行六段に勝ち、公式戦通算600勝(将棋栄誉賞)を達成した。(中略)
(中略)塚田は44歳。四段昇段から27年9カ月で到達した。
敢えて戒めとして採り上げた。
塚田先生にとって27年09ヶ月は通算600勝への歳月として短くはないにせよ、その重みに打たれた感じ。
私が13年01ヶ月後、塚田先生のpaceに追い付き追い越しているかはともあれ、その間だけでも私を含む棋士達の各種通算成績に充分供する対局数が担保されているだろうか。
一昨日-「○(勝利)」。鳩森神社での将棋堂祈願祭から将棋会館で指し初め式に参加し、新年会の後に夕刻から日比谷公園・松本楼で第49期深浦康市(こういち)王位襲位式に参加。日比谷公園は静寂を取り戻していたが、帰りしなに件の<年越し派遣村>関係者と思しき方々を松本楼01Fのlobbyで見掛けた。partyに出たからと言って、余り気拙そうにしても仕方ないが・・・
昨日-「△(指し掛け)」。正月早々歯科検診に赴き、丁寧に指導を受ける。01年を過ぎて携帯に少々不具合がありshopsで診て貰うが、急に支障はないので暫く放置する事になりそうだ。
本日-「△(指し掛け)」。[第34期棋王戦挑戦者決定第02局(棋王戦中継site)]を見守りつつ対局準備に費やす。【Mycom】編集第04部の小川明久(ともひさ)氏から『好調維持』の旨mailを頂き、早速丁重にご返事した。因みに暮れには同部員の鈴木健二氏から読者アンケート13通を頂戴し、身の引き締まる思いに駆られた。アンケート投稿者たる読者の顔と被投稿者たる作者の顔を持つ身として自律意識は基より、批判精神発揮にせよ今少し上品さを養いたい物だ。
デハミナサン、アテブレーベ・オブリガード(【ランシュー=クリストフ@信長 KING OF ZIPANGU】終話挨拶依り)。
追記
【ゾウさん書き初め、器用に「うし」「丑」鼻高々(asahi.com '09/01/02)】
1カ月前から練習したという。雄の「たいよう」は今年の干支(えと)「うし」と「寿」に挑戦。ゾウ使いのタイ人職員の棒に従って鼻を動かし、ゆっくりと豪快に書き上げた。
雌の「みどり」が書いたのは漢字の「丑(うし)」と花の絵。難しい漢字も書く姿に「ぼくにも書けないのにすごい」と驚きの歓声が沸き、ゾウは満足そうに鼻を上げていた。
みどりの腕前は定かでないが、たいようの筆致はhumorousな印象を与え、寒気以上に過酷な世相を和らげている感じ。
お子さんも歓声を挙げていた様だし、今後も続くならいつか宮崎旅行の折りにでも声援を送ってみたい物だ。
尤もよい子の皆は余計な突っ込み等入れずに眺めていただろうが、新年早々スレ切った私としては「書いた漢字は読める(仮名cardを示されれば拾える)だろうか」「絵が描けるなら一齣漫画位はイケるだろうか」「01文字余計に書いて画像編集softのお世話になったりしていないだろうか」等と邪推してしまう。
織田信長公が漫画の世界で<新党のぶなが>共々現代に転生なさるなら未だしも、象達が組閣して世界初のゾウ理大臣迄輩出した所でささやかな幸福を望む国民の、
夢をかなえるゾウ
とは行かないにせよ。
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同一entryへは再度お返事しないつもりですが、今回は特別に。
「文化的創造物」は露出狂宜しく公開さえすれば良いという生易しい物ではありません。全世界に対して誰かの主体的意志で公開された文化的創造物が出現して精々01世紀といった所でしょう。
とは言え、それ依り前の物に関して「我々近現代人がわざわざ公開してやり、お陰で漸く(文化的)創造物としても認められた。有り難く思うがいい」等と忘恩の極みたる暴言を吐くつもりにはなれません。
創造者・発信者・受信者、そして何より文化的創造物その物への敬意と配慮をお忘れなき様お願い致します。
今迄のご文から「将棋を指した」「拙著を購入して実戦で応用した」旨を未だ拝見しておりませんが、通信対戦sitesで棋譜を創造&公開するお考えはお持ちでないでしょうか。それらで公開され続けpro同士の対戦迄存在する膨大な棋譜に目を背けた所で、机上の空論もいい所でしょう。
私は棋界や将棋連盟も含む社会制度の漸進性を重視しているつもりですので、公益法人認可問題を利用して迄極端な論理を振り翳されても不愉快千万です。
本entryへ頂いたcommentsの中に、連盟への叩きこそあれ「私の本心に相当するがあからさまに代弁されては首が危ない」類は全く存在しません。「(社)日本将棋連盟の社会的使命・一個の組織としての維持運営・職員を含み私も例外でない構成員の生活保証」を陵辱蹂躙すると判断して反論を申し上げているのみです。
私も皮肉は三度の食事より好きかも知れませんので、「naiveでおいででしたら、いい様に弄ばれ兼ねない他者のcomment欄以外で意見をご披露」なさる様提案(お勧めではありません)申し上げます。
「良心派」と妄想認定した人物を利用して暴走する輩は歴史上枚挙に暇がありません。先頃没後20年を迎えられた御仁もそうでおいでだったと、屡々論評されております。
私が連盟正会員としての様々な面で、道徳及び能力的に最善を尽くしている等と強弁は致しませんが、「同じ棋界人のweblogを無闇に採り上げ牽強付会に利用する態度は、到底容認出来ません」とささやかにそうさせて頂きます。抽象的で目的語すら欠いている当該文章の真相をご本人から直接伺ったというお立場でしたら、私に対しても直接お話しする機会を模索すべきでしょう。お応え出来るとは限りませんが。
説得を試みたとは申し難い筆致ですが、お考えや態度を改めて頂けない場合は「自動的処置」を採らせて頂きます。
私の身に03日前何があったか、本日及び04日後や09日後に何があるかご忖度の上、今少し勝負の機微にも拘わる人心の何たるかをご尊重下されば何よりに存じます。
投稿: 窪田義行 | 2009年1月11日 (日曜日) 午前 07時59分
ご返信ありがとうございます。
profはもちろん忘れていませんよ。「(社)日本将棋連盟正会員たる窪田の立場を蔑ろに」などしていないつもりです。「文化的創造物」だからこそ、それが対価を生まない場合でも、ともかく公開されなければならない。当たり前の原則を書いただけです。売れず公開されもしない生産物に対して「創造物」と呼ぶのは、たんに内輪の話です。まず公開を。私は利用法など考えていません。図書館の本を全部読んできちんと理解できる人などいないけれど、でも公立図書館は必要だ、というのが市民の文化的立場でしょう。将棋も文化なら、同じことをしてください、という話です。「公益法人」を名乗るのなら、むろん尚更です。
私は要するに連盟の現状に対して反対意見を書いているだけで、私のコメントによって「蔑ろ」にされるのが窪田六段の「立場」だとしたら、「(社)日本将棋連盟」は「そういう組織なんだな」と私は今ここで認識を新たにします。皮肉に響くかもしれませんが、私は実はそれくらいにナイーブです。
また、連盟内の良心派だろうと私が想像している窪田六段(だから、将来は理事になっていただきたいとも申し上げました)に向けて書くのは最善ではありませんが、とりあえずここに書かせていただきます。——「(社)日本将棋連盟正会員」という「立場」を「蔑ろ」にしているのは他ならぬ「正会員」の皆さん自身ではないですか、と。
(註:棋界関係者weblogのaddressが記載されていましたが、筆者への配慮に基付き削除)こういう出来事を何度も繰り返し、止めることに成功する「正会員」もいない「(社)日本将棋連盟」は、「そういう組織なんだな」と、やはり認識することにします。
投稿: KS | 2009年1月11日 (日曜日) 午前 12時36分
昨今は一理も二理もあると納得しつつご意見を伺う事も多いですが、今回は謹んでprof.の再読をお勧めします。
私としては日本将棋連盟正会員としての立場のみならず、一勝負師としても金銭面迄zero-sum gameの論理に委ねる気にはなれません。
或る程度公共性と収益性を確保された対局公開用媒体は、ご承知の様にごく限られております。膨大な量と或る程度の質を備えた棋譜でしたら既に通信対戦sitesに存在しますが、それら自体がもたらす金銭的利益も未だ微々たる物です。proの棋譜自体が質に差こそあれ「文化的創造物」であるとの認識をお持ち頂けなければ、どの様な利用法をお考えになったとしても意味がありません。
今少し慎重且つ現実的にして建設性を備えたご意見を拝聴出来ましたら、何よりに存じます。
個人的には本日「嫌な事」があったばかりですので、♪~そうさこんな日も偶にゃあるさ~♪と口ずさんで紛らわすのみです。
投稿: 窪田義行 | 2009年1月 8日 (木曜日) 午後 10時14分
現状の「対局料」が基本的におかしな制度ですね。中継か観戦記がつく場合にのみ対局料(観戦料)を払うことにしないと、<プロの仕事>としては筋が通りません。あるいはまた、あらゆる対局が<文化活動>というのなら、代わりに少なくとも全棋譜データベースの無料公開を行わなければいけませんね。
これは本当に当たり前の話で、わざわざ言うまでも無いことだと思うのですが、棋界では非常識が常識、の典型例です。こんなことでは棋戦が減っても仕方ないと思います。
投稿: KS | 2009年1月 8日 (木曜日) 午前 11時30分