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日米の光と陰

【オバマ氏「小浜市知ってる」…首相と電話会談、同盟強化一致(YOMIURI ONLINE 11/07)】

との記事にもある様に日本人としても馴染み易いお名前の、第44代America合衆国大統領が誕生した。

惜敗なさったマケイン候補(John Sidney McCain III)は、負け犬に通じるだけに日本語としては響きが悪い。
日本語記事では「マッケイン」表記に出来なかっただろうかと思わされるが、Vietnam戦争帰還兵たる英雄がともすれば平和ボケと揶揄されうる未入隊者に敗れるという辺りも、一大変革を示している。
何と言っても初の黒人系大統領としてのimpactが大だが、オバマ新大統領の本名たるBarack Hussein Obama, Jr.は「フセイン」という表記からしてKenya系Americanたる出自を彷彿とさせる。
個人的に「バラック=オバマ」という表記は、兵舎や掘っ立て小屋を意味するbarrackに通じるのでおかしみを感じている。
middle nameの「フセイン」は、イスラム教シーア派第03代イマーム(最高指導者)のフサイン・イブン・アリー・イブン・アビー=ターリブに通じる由緒正しいお名前の様だ。
Iraqの独裁者とIraqへの侵略軍事介入で貶められた印象の回復に繋がるだろうし、選挙期間中の支持者運動にそうとも取れる内容があった。
閑話休題して上記報道に戻るが、

(前略)(註:麻生太郎)首相は「日米同盟の強化が日本外交の第一原則だ。金融不安・世界経済の問題、アフガニスタン、気候変動、北朝鮮問題への対応をはじめ、国際社会が直面する諸課題について日米で緊密に連携していきたい」と語り、早期の会談実現に向け、(註:Obama新大統領と)調整することで一致した。(後略)

America軍主導の占領後も武辺一辺倒で収集困難に陥ったIraq情勢は、新局面を迎えるだろう。
とは言え、「遠くのIraq依り少しでも近くのAfganistan」とばかりに深化した形での対米軍事的ご奉仕協力が懸念される。
気候変動対策も、America上院が翻心して今更京都議定書が批准されでもしない限り進展は難しいだろう。
そもそも装備及び行動面で大軍縮が行われない限り、軍産共同体を放置して一般市民を締め上げる形でもあり小手先に過ぎない。
北朝鮮問題に関しては日本国民として歯痒い思いに駆られる物の、「もどかしさの果てに和解がある」と肚を括らねばならないだろう。
『テロ支援国家解除』からは、「terrorismの定義設定を01国に任せて良いのか」という命題を見出している。

(前略)また、オバマ氏は「日本に対しては強い親しみを感じており、(読みが同じで、市民がオバマ氏を応援した福井県)小浜市についてもよく承知している」と話した。(後略)

この箇所に関しては、「どういう立ち位置の日本にお親しみを?」等と底意地悪げな問い掛けはするまい。
勝手連の発端から自治体として際どい乍らも先物買いに打って出た【福井県小浜市】のご英断を讃える。

謹んで慶祝を捧げたい華やかな話題とは裏腹に、America陸海空軍最高司令官閣下に手心を加えて頂けないかハラハラ物の事態が発生し、尚継続している。

【前空幕長を11日に参院委招致 給油法、今月中旬成立へ(共同通信11/06)】

(前略)自民党は同委員会で審議中のインド洋での給油活動を延長する新テロ対策特別措置法改正案と直接関係ないとして反対していたが、(註:田母神[たもがみ]俊雄・前航空幕僚長の)参考人招致が実現すれば法案採決に応じる姿勢を民主党が示したことなどから方針転換した。(後略)

漸く正常な落とし前が付けられるかと思いきや政争の具と化しており、ご主人様同盟国の大統領選挙から何を学んだのだろうかと嘆息しきりだ。
妥協した民主党は勿論、「遮二無二【新テロ対策特措法改正案】は通す」と思考停止して久しい自民党以下政府与党との共同謀議と言えるが。
田母神前航空幕僚長に至っては、ご自身の歴史観に鑑みて嫌悪して止まない筈の「法の不遡及蹂躙」じみた形で退職金をせしめたが尚意気軒昂で、

ジギャクじゃないから恥ずかしくないモン!

位の勢いである(♪~お国馬鹿よね~♪は国虐であり、自虐を用いると「美しい国の美しい言葉」とは言い難いが、【ことばおじさん(気になることば・NHK)】を気取るつもりはないので準拠して置く)。
個人的には文民統制は基より、所謂背広組が本来の職務を全うすべく断固制服組に掣肘を加えるかに注目している。


【「支離滅裂そのものだ」 あきれ果てる官邸、防衛省(共同通信11/02)】

(前略)官邸幹部の1人は、防衛省内で空自をやゆする表現を引用して「まさに、勇猛果敢、支離滅裂そのものだ」と吐き捨てるように言い、「救いは、中国、韓国が冷静に対応してくれたことだ。日本として恥ずかしい限りだ」と話した。(後略)

この部分から背広組の空気は忖度出来ても実状は伝わって来ず、後のcommentsも背広制服組と思しき方々(註:11/09 1930改訂)ばかりで物足りない。
因みに、私の愛読書【反戦大将 井上成美(註:しげよし・生出寿[おいで・ひさし]著・徳間文庫刊)】に背広組のtopたる元防衛庁官房長・竹岡勝美(かつみ)氏が解説を寄せておいでだ('87年07月)。

(前略)「軍人は戦いに勝つことを本分(註:以下同様部分は11/09 1930改訂)とすべし(草鹿任一[註:くさか・じんいち]海軍中将)」との制服論理と、自らの存在を国民に誇示したいとする意欲のためか、(後略)(P.344 06-07行依り引用)

、航空自衛隊共々旧日本海軍の子孫たる海上自衛隊の悪癖を(註:11/08 1930追加)喝破なさっている。尤も本文中では

(前略)(註:海軍兵学校の講話で草鹿39代校長に)『(註:軍人勅諭[ちょくゆ]にある)軍人の本分とはなんじゃ』
と聞かれた。生徒は固くなって、
『軍人は忠節を尽くすを本とすべしであります』
とこたえた(註:旧日本海軍では教条主義が比較的乏しく、草鹿校長自身が直喩勅諭[註:11/09 1930改訂]を奉読し損なっても平然としていたが、講話中の質疑ともなれば別だったろう)。すると草鹿さんは、
『なんじゃ、陸軍みたいなことをいうな。軍人の本はいくさに勝つことじゃ(註:草鹿校長は砕けたお人柄で生徒たる語り手もさん付けだが、旧日本海軍伝統としての旧日本陸軍軽侮には染まっておいでだったかも知れない・後略)(同書P.275 11-16行依り引用)』。

とあり作中での扱い同様素朴なepisodeとして読むべきだが、竹岡氏の謹厳さに一介の盤上制服組もつい衿を正してしまう。
増して、

自らの存在を国民に誇示したいとする意欲

は「仮想(ソビエト連邦)(註: 11/09 1930追加改訂)をダシにしての軍備増強」か「妄想敵(コミンテルン)を濫用し、企業理念も強度偽装した一民間業者と癒着野合してのweb活用」かの差こそあれ、今回の大騒動に通じる物があると思う。

竹岡氏は末尾で、

(前略)井上成美大将に傾倒し、畏敬と愛情にみちた筆致でその生きざまを世に問うた本書の著者生出寿氏(註:海兵40代校長で海兵72-75期を担当。生出氏は74期)に満腔の敬意を捧げるとともに、井上ブームを巻き起こした日本国民の゛正気"ほど私を勇気づけてくれるものはなかった。

と述べておいでだ。
liberalな平和主義的高級軍人としての井上大将を大絶賛する本解説だけに、本編中でさえ挙げられた井上大将の欠点は敢えてあげつらわれていない。
日独伊三国同盟阻止や終戦工作に尽力した井上大将にせよ、評価が別れる点は止むを得ない。
「正気」の内容にせよ私も含めた各人が見出すべきだろうが、大統領選を終えたAmerica世論からは熱気を帯びた正気を感じている。
今後私も含む日本国民は権力組織から正気を見い出せるだろうか、自分自身が熱気を帯びさせて発信出来るだろうか・・・

一昨日-「○(勝利)」upwardright。昨日-「△(指し掛け)」leftright。本日-「(記入時未定)」sign02

こよいは、ここまでにいたしとうございます(by【大井夫人@武田信玄】終話挨拶依り)。

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コメント

 竹岡氏は最近、共著で「我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る」を出版されている方ですね。かつての上官(?)たる加藤紘一氏が推薦している同書を書店で見ました。いつか読もうと思います。

 加藤紘一氏をはじめ、直接「防衛」に関係しない部門でも「背広組」liberal派の奮闘には期待しています。同時に、liberal派自身が権力を掌中に収めた場合にどう振る舞いうるか、に注目もしています。

 勝つか負けるか(黒白はっきり)の大統領制のUSAはともかく、議院内閣制の日本においては、「政権奪取」「閣僚就任」を至上命題としなくとも政治家が有効に活動できる場面は色々とあると思うのですが(とりわけ、まさに憲法改定をめぐってなど)、いずれにせよ権力欲の相対的に薄い人間にも権力のお鉢が何度かは回ってくるのが万国共通の政治力学かと思います。「加藤の乱」も、その前の日本社会党・村山富市首相誕生(元・陸軍軍曹なんですね)も、いずれも醜態を晒してしまったと思います。宮澤喜一氏も死ぬまで存在感溢れる政治家でしたが、首相としては失敗者でしょうね。

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