戦線と記念日
東京大空襲記念日を迎え、先週とは打って変わった沈鬱な空模様を眺めつつしばし物思いに耽った。
日露戦争の奉天(現瀋陽)会戦に因んだ陸軍記念日でもあるが、その存在を知って私も抱いた「陸軍記念日に当てて戦意喪失を狙った物だろうか」という推測は、真相がさだかでない。
【東京大空襲:「米空軍独立狙い」 江東で報告会「背景に関係者の悲願」(毎日jp 03/02)】
との報道があり、
1945年3月10日の東京大空襲から63年になるのを前に1日、江東区の東京大空襲・戦災資料センターで研究報告会があった。荒井信一駿河台大名誉教授(現代国際政治史)は、空襲の1年前の44年4~5月ごろ、米国で作戦方法が固まったことを明らかにし、「空襲の背景に『米国空軍の独立』という関係者の悲願があった」と指摘した。
といった非常に興味深い研究発表が伝えられている。
東京大空襲が、社会全体に大損害を与えて戦争継続を挫折させる目的で行われた、戦略爆撃(消耗爆撃)の一種であった事は間違いなく、非人道性を裏打ちしている。
とは言え、「America空軍の独立に向けた手柄稼ぎ」という思惑には思い及ばなかった。
日本陸軍の賛美を意図した日にAmerica空軍の腹算用が加わったとなると、ある意味出来過ぎているかも知れない。
何れにせよ、63年前の惨劇から「人民は方や軍隊の血肉となり、方や生命を以て功績に供する為の存在か」という強い問い掛けを感じた。
午後を過ぎて天気が持ち直し夕焼けがたなびくと、[第42回奨励会三段リーグ戦(日本将棋連盟)]及び[三段リーグ結果速報(関西将棋会館)]で昇段戦線最終日に思いを馳せる余裕が産まれた。
18:00の時点では、肝心の13勝04敗の吉田正和(まさかず)三段、12勝05敗の稲葉陽(ようあきら)三段、同田中悠一(ゆういち)三段の成績が17回戦時のままになっている。
私としては明日の決戦に配慮して、就寝前に更新を確認するに留めねばならないが。
昨日-「△(指し掛け)」。一瀬浩司(こうじ)三段の退会が決定し、鵜木学(まなぶ)三段共々助手を努める後任者が必要となったが、石井直樹(なおき)三段が内定し見習いを努めて貰った。相変わらず賑やかで面食らったかも知れないが、会員達の良き兄貴分になって欲しい。私は04枚落ちで指導した物の、要点を外した指方になり惨敗を喫した。午後からかなり疲れが蓄積した感じになり、前日の健康管理の拙さを自覚。
本日-「△(指し掛け)」。対局準備に勤しんだが、思う所様々で散漫になる。睡眠時間は07時間30分は取らねばならないが。
こよいは、ここまでにいたしとうございます(by【大井夫人@武田信玄】終話挨拶依り)。
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