研修会員を育てる男達
【名人を育てた男~将棋界の伯楽はいま~(スーパー源氏・古書)】という書籍がある。
大島映二(えいじ)幹事の弟弟子たる島朗(あきら)八段のご仲介の元、前回の研修会の折に大量に寄贈された書で、我々幹事も含む全員に行き渡った。
「判らない人は、ご両親に読んで貰って下さい」と言って受け取らせたが、私も小学校の時分に棋書を通じて漢字本を読んでいたので、吟味理解はともあれ読めた低年齢者も多いだろう。
改めて古書店での価格を見ると、親御さんの手で適当な価格での売却に成功する例もあるかも知れない。
そこは著者たる佐原宏志氏や玉井輝雄氏、及び島先生の太っ腹と言えそうだし、一読してからなら文句の付け様もない。
私も味読したが、引用&転載部分にしても初見の物や忘れてしまっていた内容が多く、ご両名が(故)高柳敏夫(としお)名誉九段の後援者でもある為、interviewsも含めて在りし日の高柳先生に肉薄した名著だと思う。
1,989/01/27刊行の本だけに現代、それも研修会員の修行に生かすには一捻りも二捻りも必要だろうが、先輩方から学び、或いはお話を伺う為の素養として、こういった書籍に触れて欲しい。
「私たちの様に若い頃はどんな方でおいででしたか」「お若い頃の面白いお話を伺いたく思いますが」も純朴でいいが、ちょっと話が続かないだろう。
連盟には図書館cornerがない上、棋士も昔に比べれば棋書全般への蒐集心が薄れ、私も読み物系はからっきしではあるが、地域の中央図書館等何とか機会を設けて貰いたく思う。
今日の例会で「高柳先生のお話に接して感得致しました」と目の輝きが違っている会員がいたら怖いにせよ、大平武洋(たけひろ)幹事時代の棋書寄付募集が停止されて久しいだけに(私も有意義に感じて幾らか寄付したが、明確な目的意識を欠いた試みだったかも)、ちょっと感慨を覚えた。
昨日-「△(指し掛け)」。[銀河戦(囲碁・将棋チャンネル 将棋)]のVS村山慈明(やすあき)五段(窪田△・負)では残念乍ら醜態を晒してしまった。改めて厳粛に受け止めねば。書芳会にこそ行き損ねたが、夕方に中国気功整体も受け、概ね堅実に過ごす。
こよいは、ここまでにいたしとうございます(by【大井夫人@武田信玄】終話挨拶依り)。
追記
【井川“名人級”の将棋を封印!(東京中日スポーツ02/20)】
との報道に接して、阪神fanにして将棋棋士たる我が身は何と慨嘆すべきか。
研修会幹事としては「学業何ぞ封印して将棋に専念しなさい」と訓示してみたい。義務教育たる小学生は元依り、大学生迄揃っているが(微苦笑)。
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コメント
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初めまして。温かいお励ましを頂き何よりに思います。
06番手となると脇役も良い所ですし、03敗で気恥ずかしさもありますが、主役を食って大いに盛り上げたい物です。
投稿: 窪田義行 | 2008年2月24日 (日曜日) 午後 11時03分
窪田先生、こんばんは。
先生のブログをいつも楽しく拝読しております。
先生のB2昇級を信じています。
そうなれば、棋界が一番盛り上がりそうなので。
投稿: うにうに | 2008年2月24日 (日曜日) 午後 09時47分