ささやかな拗ね納め
[名人戦棋譜速報|主催:毎日新聞社]C2順位戦最終戦は、劇的な結末になった。
我が盟友たる増田裕司五段の逆転昇級を祈念しつつwebで観戦していたが、夕食休憩前に可能性が消滅した。
昇級及び降級点に絡まない将棋が続々と終了した事もあり(昨今の棋界風潮から見て問題になるにせよ、強制力を行使し得ない以上は私も含む個人個人の意識に帰結するだろう)、興醒め気味で連盟へ赴く気も失せた。
尤も、昇級戦線の盛り上がり振りからして無精の一言に尽きたと反省を噛みしめている。
昇級者03名は何れも20代の若手で、私としても用心にしくはない。中でも上野裕和(ひろかず)新五段は、best assistantを務めた村山慈明(やすあき)五段共々印象深い。
来期のC1順位戦での対戦相手が誰か興味は尽きないが、取り敢えず03人に「おめでとう」と申し上げる。
最近[(将棋界] 順位戦C級2組 村田・片上・広瀬・上野が8勝1敗(勝手に将棋トピックス02/10)]【C級2組順位戦で昇級を競う棋士ブロガーたち、高速道路論再び(My Life Between Silicon Valley and Japan03/02)】といったentriesを読んで、何となく「若手にあらざれば棋士blogerに非ずか」と拗ねた心境になっていた。
この際に高速道路論に触れるが、「四段昇段や女流育成会卒業といった明確な出口が用意され、制度問題が鍵となるpro棋界は一般社会等とは違う。一般社会の高速道路は出口を飛び越えたり脇へ飛び降りる様な発想転換が持て囃され、個人の人生に至っては高速を引き返しても自由だが、pro棋界は規定の成績を満たすのみ。特異な発想を以てしても規定の掣肘を受ける上、発想如きでは才能の壁は越えられない。dropping outは問題にならない」と考えている。
一般社会や人生に関してこそ縦横に語れると思うし、「pro棋界版高速道路の構築」「高速道路将棋を農道将棋で制圧」と言った具体的な意識はない。
ともあれ、こうも見事に若手棋士blogerが注目に曝された現状では、「拗ねるだけ無駄」と気分刷新を味わった。
今更乍ら、自称若手なりに活躍し、当weblogも記事を増やしたい。
commentsに関して改めてご通知させて頂くが、「他の棋界weblogsで使用されていない」「読みが容易か、括弧で補われている」hundle nameだけご用意頂ければ、mail adressは無記入可となっている。
皆さんのご参加を、謹んでお待ち申し上げる次第だ。
前日-「△(指し掛け)」。棋士としての日々の爽快な成果を、なかなか挙げられずにいる。
こよいは、ここまでにいたしとうございます(by大井夫人@武田信玄)
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
>すぐそっぽ向かれる「世間の注目」
ありがとう御座います。
つい将棋界に普遍化して考えたくなりますが、「窪田個人の文才や、一市井人としての情報系能力は論ずるに値しない」点も肝に銘じています。
多少笑い飛ばされても余裕を持っていたいですし、positiveな面白さを見い出して下されば幸いに思います。
投稿: 窪田義行 | 2007年3月 9日 (金曜日) 午後 09時47分
すぐそっぽ向かれる「世間の注目」よりも
今の味を大事にして頂きたい。
読んでの面白さはトップクラスなので。
投稿: ネコ | 2007年3月 9日 (金曜日) 午前 12時36分