風邪経由流血着
一昨日、龍王五組敗者復活戦VS伊奈祐介(ゆうすけ)五段戦の折り。
終盤に声は掠れ、鼻水もしきり。
挙げ句には鼻をかみ過ぎ、終盤真っ直中に鼻血迄出してしまった。
伊奈君を驚かせてしまったかも知れないが、(手練れだけに)気にせず指してくれただろう。
盤外戦術になってしまうと困るが、こちらのmoraleにも悪影響が及んでいる。
30過ぎでいい歳だけに、鼻腔も労らねば。
何と言っても、鼻が詰まっては座禅が組めない。
[内紛の予感(04/12)]に引き続き、無謀にも昨今の話柄を直撃する。
契約期間は2006年4月1日から2007年3月31日の1年間です。
昨今の情勢に鑑み、契約期間の文字が気になる。
【NEC】さんからは未だ公式情報は出ていない様で、具体的な内容は[将棋の瀬川四段がNEC所属契約(nikkansports.com)]をご参考頂きたい。
先日、将棋大賞表彰式&免状授与式後のpartyで米長邦雄(くにお)会長に伺った所では、
『01年契約で瀬川さんに契約金が支払われ、連盟も幾ばくか頂いている(契約金扱い?)。契約に鑑みた瀬川さんの出番は未定』との由。
多少なりとも連盟に金銭的収益があった点評価したいし、「無形且つ広範の利益に期待するや切」と申し上げる。
日刊sportsさんの記事には
契約期間は4月1日から来年3月31日までの1年間。NECによると、ロゴマークが表示された扇子などの携行品を対局の際に使用してもらうという。
とあるが、瀬川晶司四段はpartyで『NECのlogoが入ったbadgeを付けたりするのは、ちょっと考えていないですね』。等とお話していた。
無論消極性とは無縁で、棋士の嗜みに拘わる問題である。
尤も扇子は、どんな文面の扇子でも基本的に自由な以上(神吉宏充六段は『誰でもかかってきなさい!』安用寺孝功[たかのり]五段は『夏炉冬扇』といった具合)、他の装具とは別と言える。
badges等も、小粋なdesignsであればお洒落の一環として馴染むかも。
ともあれ、専属という響きが瀬川さんにこそばゆさや気重をもたらしているかも知れない。
[名人戦についての交渉経緯]
漸く公式情報が公開された。
連盟と朝日さんとのどちらが先手を取ったか、相変わらず混沌としている。
(前略)朝日新聞社は30年来名人戦主催を熱望していることから、(中略)
(中略02)3月17日に朝日新聞社から正式に申し入れ書を受け取り、(後略)
とあり、公式文書提出は朝日さんが先の上、非公式にも同様との解釈も出来る。
[名人戦「契約更新せず」 将棋連盟が毎日新聞社に通知(asahi.com04/12)](先に引用したが、14日付け記事は連盟発表の範囲内)には
現時点では、日本将棋連盟と毎日新聞社との話し合いの行方を見守りたいと考えております。もし主催させていただけるなら
とあり、連盟公式と整合させれば、誘い受け経緯はともあれ主導権を移譲するお立場となる。
皆さんには、連盟発表が些か物足りないのではとお察しする。
(mascomiたる各sponsorsがお相手でもあり)連盟は後手後手に回っている観がある。
最近、棋士会の後で西村一義(かずよし)専務理事に要旨「非報道機関&非公式情報が流布してしまっているので、公式情報を充実させて下さい」と要望を申し上げた所、『以前に比べれば良くなっているので、それで勘弁して下さい』。
西村先生らしい、飾らないお答えを頂いた。
昨今scandals宜しく話題になった事柄に対する、連盟からの説明は加藤一二三(ひふみ)九段の待った認定事件以来の様に思う。
今回の件は評価に値するだろうし、今後にご期待頂きたく願う。
そろそろ『俯瞰ばかりじゃないか』とのお声が飛んで来そうだ。
私は、移譲交渉自体が当然の権利と考える(利潤追求が過ぎて社団法人の理念に反しでもすれば事だが、それはなさそう)。
折衝の巧拙や信義の影響力、移譲後の反動に対する危惧を超えて、『交渉自体が悪』と見なす風潮すらある様に見受けられる。
以前の移譲及び移譲騒動に鑑みて、(故)大山康晴(やすはる)十五世名人の業績を徒に称揚する声も少なくない。
時代が違う以上、声を枯らして将棋の魅力をappealingせねばならない。
米長会長でさえ人脈や押しでは大山会長に及ばないだろうし、その手の交渉は益々通用しなくなるだろう。
『私が何とかしますから信義第一で行きましょう』と宣言出来る方は、現在存在しない。
(大山十五世にご意見を伺うべく、奥津城や恐山を訪問するも又個人の自由にせよ)論点のズレを招く事柄に重々注意しつつ理事会同様に考慮し、可能ならば敢えて掣肘を加えねばならない。
どうも方針が固まらない。
[MYCOM BOOKS]MYCOMさんには(拙著ご刊行他)多大にお世話になっており、未だ詳説しないが負い目もある。
にせよ毎日派を気取るには弱く、中立から踏み出す事すら出来ない。
それでも一言をば。
「連盟が第一に信義を果たすべきは、proの対局を渇望するfansの皆さんである。sponsorsの皆様も、将棋contents目的に購読料等をお支払いの皆様に対して、同様と言える」。
何とか八方の信「義」が丸く収まる様、(総会決議迄事態を注目しつつこそこそと)ない知恵を捻りたい(微苦笑)。
本日-「△(指し掛け)」。技術論をどうこうする気分に、なかなかなれそうにない。
デハミナサン、アテブレーベ・オブリガード(「ランシュー=クリストフ@信長 KING OF ZIPANGU」風)。
追記
連盟公式にも触れたが、昨今連盟内外で情報公開や保守の重要性が叫ばれている。
対局結果に関して、翌日09:30頃の連盟公式更新で確認される方も多いだろう。
実は各sponsorのご意向に準拠している。
龍王戦は即日公開しても構わないとの事で、棋士weblogersもそうかも知れない。
[週刊将棋ON LINE]も情報が早い様だが、早とちりせず各社担当者様にでも確認すべきだろう。
私は余り、はしたなく手柄をうpご披露するつもりはない(大分自戦解説が溜まっているが、それはさて置き・・・)。
契約金関係の報道に関しては(sourceを棋士会参加者に求めたりする事は問題だが)、将棋担当部署からなら尤も。
04/14読売新聞朝刊[SCANNER「名人戦」どこへ 毎日→朝日移管騒動]は将棋担当たる西條耕一記者に依る真っ当な手続きで、(連盟や各sponsorsの弱みが顕れるにせよ)今後の範になるだろう。
当記事は騒動に関する興味本位でも読み応えがあるが、囲み記事後半分[■proの生活(top棋士年収01億超 下位は生活厳しく)]にもご注目頂けたなら幸甚の至り。
(前略)将棋ファンへのレッスン料などを含めても年収300万円ほどというケースもあり、プロの生活も楽ではない。
当weblog通の皆さんなら、何を申し上げたいかご推察頂けるかと思う。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
>連盟が第一に信義を果たすべきは、proの対局を渇望するfansの皆さんである。
簡明にして一ファンにとっては待望のご発言です。順位戦全局の中継(とその進展ぶり)に接してインターネット時代の到来に感激してきただけに、何があっても現在の中継の水準を保っていただきたいし、有料で構わないからほかの棋戦にも同等の中継を期待しています。もちろん無料を望む人が多いのは予期していますが、棋譜の提供によって代価をファンからも取れないようでは将棋界の経済状況は悪化する一方の気がしますので。少数意見かも知れませんがコアなファンを切り捨てて欲しくないです。
>30過ぎでいい歳だけに
実年齢から5歳引いたのが窪田さんの将棋年齢だと信じていますが、体力に関しては当てはまらないかもしれませんね。どうかご自愛のほど・・・
投稿: welshrabbit | 2006年4月16日 (日曜日) 午前 12時58分