頭突きの結末
【週刊将棋ON LINE(03/01号)】
久し振りに、週刊将棋の話題等。
01-03面は王将戦第05局特集だが、何と言っても10手目△5四歩(01面A図)が印象深い。
立会人の劔持松二(しょうじ)八段は
(前略)▲5四同歩では▲6八銀と上がり、△5五歩と取らせても後で取り返しに行けばいい(後略)
と寸評されているが、△5五歩以下▲7七銀△5三銀右▲6六銀に△5二飛が飛先不突だけに味良く、後手が指せる。
以下は待望の▲5五銀に△6四銀と捌かれ、角も浮いており先手が拙い。
劔持先生の様な正調振飛車党にとっては微妙だが、馬の造り合いは必然の様だ。
その様な場合、(造った時点での位置は大抵優劣がなく)据え方を始めとした構想力の問題になると思う。
本局では僅か乍ら佐藤康光挑戦者が優り、攻勢を維持して終盤へ。
104手目・第01面B図で羽生善治王将の▲3八香が敗着となったが、当日連盟で並べていた折りには▲3八桂に全く気付かなかった。
△4八銀▲4六玉△3八龍で△5四桂が見え見えだが、▲5五金が見えていなかった。
実戦なら(01分将棋だろうが)即断せず考えねばならないが、相手が佐藤先生でも出来るだろうか。
今の所▲3八桂で逆転と思っているが、(小川知久編集長のcaptionは『羽生、マジックしくじる』)、解説の主要部は
【せんすぶろぐ02/23(王将戦佐藤2-3「寄っていたのか?」)】に一致している。
PCの前だが、謹んで脱帽する次第(室内ではneck warmerと帽子を愛用している。目&耳も覆えて就寝時も便利)。
18面[データセンター]先週久々に対局なしの週を過ごし、些か気が抜けた感じだったが、何故かC1以下のbest20に再登場した。
02/13号と比較すると極めて重大な事柄が明らかになるが、余り気にせず(微苦笑)今後をご注目頂きたい。
20-21面[鈍くなれ!熱くなれ!]作家の渡辺淳一(じゅんいち)氏と羽生先生の対談は連盟で掲示があり気にしていたが、大要に接する事が出来た。
【320ch.囲碁・将棋】の主催なので、放映があれば是非拝見したい。
表題の『熱くなれ!』に関しては、お二人とも情熱の持続性に就いて語り、比較的判り易い様に思った。渡辺先生の方が情熱で優っている印象だが、恋愛小説という形で反映されている所為かも。
問題は『鈍くなれ!』。お二人とも実に縦横に語っておいでだが、それだけに咀嚼し辛い。
私の場合は棋道、取り分け盤上に活かす難しさを思った。
因みに20面[リレー 記者のまなざし]は、次号より西條耕一(こういち)記者編。
個人的に、ご署名よみクマー【よみくま】での記事は余り読む気がしないので、その点では歓迎すべき。
やはり、大いに刺激&触発される物があるだろう(11面[大橋家文書をひもとく]終了は率直に惜しい。刊行の暁には、味読したい)。
21面に、対談で司会を務められた山田史生(ふみお)氏のprof.が掲載されているが、
著書に『棋士と扇子』(【里分出版】)などがあるが(註:linkは追加)
この間は、もっと他の物を差しあげるべきだったかも(微苦笑)。
デハミナサン、アテブレーベ・オブリガード(「ランシュー=クリストフ@信長 KING OF ZIPANGU」風)。
そして明日は対局(NHK杯予選)です!
現状ではちょっと拙いかも、と思う。
昨今ではblogの棋譜&図面掲載に関して『担当の方に許可を頂きました』との記述が散見されるし、そろそろ(棋士側の提案なり記者会からの要求なりで)guidelinesが出来て欲しいと考える。
01年弱前に提案した折りは、棋譜や図面、対局日に絞らなかったせいで(理事会を初め)反応がイマイチだったが。
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