両立の一日
【Mainichi INTERACTIVE 名人戦速報】
名人戦第06局(初日)と、C2順位戦の中継が重なっている。
第06局の日程調整に難ありと言えなくもないが、名人戦最上位と最底辺の対比としての楽しみ方も一興だろう。
BS中継の封じ手予想。副立会人の中川大輔七段と解説の山﨑隆之六段とが、『固定観念や定跡に拘らない、斬新な発想』という風に意見の一致を見た。
56手目△5五歩。▲4七銀に△4四金(以下△4三銀と駒繰り)の中川予想はお言葉通り。
私も乗ってみたい。
組み替えなら△5三銀が普通だが、▲4五歩△4四歩▲3五歩△同銀(▲4六銀の抑止)▲1五歩△同歩▲4四歩△同銀右▲1二歩と畳み掛けられて持たない。
中川先生も仰っていたかもしれないが、▲4五歩は許せない。
△4三銀は肝心の3筋が堅くならないので、後回しで良いにせよ。
C2順位戦は、ご承知の通り今期直前迄に動きがあったせいか、今日は長閑に眺める感じ。
▲田村康介新六段VS村山慈明四段も、じっくりした駒組みから長期戦に進むだろうかと思った。
この間櫛田陽一六段が『田村が六段かよ』朗らかな口調で驚きを露わにしていたが、彼の天分からすれば貯金昇段は不当とした物。
ともあれ契機として、今期はムラっ気と訣別出来るか。興味深い。
21:00に連盟へ。04F桂ではC1参加者にばかり出会った。今思い起こすと自分が一番年下で、「20代はどうしているやら」釈然としない感じを覚える。
▲大内延介九段VS阿久津主税五段がTV放映分で、終盤の入り口という所。二転三転を興味深く眺める。
終局後の対局者が現れ出すと、活気が加わった。
田村VS村山は乱戦に発展していたが、均衡を保ち概ね注目が集まっていた。
関西に就いては中島一(はじめ)記者共々詳しい情報が入っておらず、本日最初の終局となった01局(結果未発表の為この様な表記とする)も、私が概要を語る形に[註:▲橋本崇載五段(勝)VS大平武洋四段・16:52]。
『(この投了図では)どっちが投げたのか解らないね』複数の声が上がったが(過激且つ局面に無関係な感想も聞かれた物の、気の所為だったやも)、函館の山﨑君曰く
「えっ、ここで投げるんですか?確かに後手が悪いのでしょうが、△6五歩や△5五歩ぐらいは指しそうなものです(【名人戦棋譜速報 応援掲示板】より引用)」。
70手目△5五歩は▲2五桂△同桂▲同飛△3三桂に▲2七飛と落ち着かれる。△5六歩は▲同金△5五歩▲4五金、放置も▲5五歩△同角▲5六金で話にならない。
問題は△6五歩。▲同歩で5七角が8四飛に直射するが、△8二飛▲6六角△同角▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛と飛先交換し、先手も嫌みが残る。
▲6五同歩で▲2五桂が勝るが、△8六歩▲同歩△6六歩▲同銀△8六飛▲8七歩△8二飛。桂入手後の△6五歩-△6六桂が見えている。
△6五歩でも先手が良さそうだが、攻め合いも含め後手嫌らしく闘える。
伊達に瀟洒な港町で美味佳肴に舌鼓を打っている訳ではない、と痛感。
大内VS阿久津は122手目△4五銀が問題。
関西では『升田幸三賞候補』の声迄挙がっていた様だが、こちらでは▲同角△4四香▲5一龍△同金▲3二銀と迫り、先手玉が詰まない旨結論が出ていた。
TVで幕切れを確認し(註:132手で後手勝ち)、24時直前に帰路へ。
駅で、対局者も含め何人かと出会う格好となった。
櫛田陽一六段と伊奈祐介五段が『呑みに行こうか』話していたがまとまらず。
私は割り込む元気がなかったし、明日の重大な用件(事前の公式発表がない点惜しまれる)に鑑みて慎ましく帰宅。
12-「●(敗北)」午後から中野サンプラザでVS中村裕介三段。後手(負)-先手(負)の順で02敗。内容的にも満足が行かず。13-「●(敗北)」今一つ決め手なし。14-「○(勝利)」。
デハミナサン、アテブレーベ・オブリガード(「ランシュー=クリストフ@信長 KING OF ZIPANGU」風)。
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