弊風に向かう
20日の対局も含め、どうも冴えていない。
棋士総会も26日に迫り、つくづく気が重い。心に吹き付ける弊風に向かい、払って置かねば。
【Mainichi INTERACTIVE 名人戦速報(第04局・森内俊之名人VS羽生善治四冠)】
夕休直前で森内先生が良さそうだが、すぐ寄せ合いに突入するかさえ予断を許さない。
封じ手は、率直に▲4一飛を予想。寄りそうだが、振飛車陣も想定外の粘りが効くかも。
等と思っていたが、正立会いの青野照市(てるいち)九段が予想された▲5一歩成△同金▲5三飛へ。
20:30現在、羽生四冠の投了を待つばかりと言えそう・・・と注視する間に集結。
感慨しきり。
東京は昨日同様の夕立に見舞われた事もあり、【ホテル イースト21東京】での名人戦将棋フェスティバルに行けず。遮二無二早めにhotelへ入って置くべきと後悔。
近場でも、案外足が向かない場所は多い。
【週刊将棋ON LINE(05/25号)】珍しく私の対局以外の記事が紹介されている。
09面【ひらけ駒 第96回・玉の手筋②新手筋3七玉】雲隠れ玉(山賊囲い)の次に、3八銀-4九金-4八玉型から▲3七玉と囲う手法が窪田玉として紹介されている。
採用時成績を考えても過褒かと思うが、研究の励みにしたい。
他は24面の特集【吉田さんがタイトル奪取】が目を惹く。
20日に朝日さんの村上耕司(こうじ)記者に伺った所では、『紙上及びnet配信の記事は、吉田正和(まさかず)新名人発言の真意に準拠している』との由だった。
『言葉が足りない&語句の粗さを殊更あげつらわなければ、あの内容になる』という訳。
加藤一二三九段のご臨席から見ても重要な、棒銀に関しても『「どう対応していいか判らず困った」のが真相』との事。
先の発言も『棒銀ばかりで(自分の無為無策に)うんざりした』と解釈出来る。
村上氏の発言とは言え、所詮内輪話。余り重きを置いて頂かれては困るが、一応吉田君の名誉に鑑みて記す。
昨日も奨励会員数名が週刊将棋片手に談義しており、私も相変わらず興味深い。
とは言え、我乍ら興味本位に走った嫌いもあると内省してみる。
18面【竜王戦ア・ラ・カ・ル・ト 竜王戦スポンサーと瀬川問題】。
西條耕一(こういち)記者ならではの筆致。大意には少なからず賛同出来るし、皆さんも興味&思索をそそられる事と思う。
と述べつつ、敢えて考察してみる。
【勝負の世界に相応しくない、閉鎖的な将棋界(棋士)の意識】の非常識に言及しておいでと見るが、所属組織事業に対する処遇への改善要求も、journalism色が濃厚な本覧の趣旨から見て際どい。
瀬川晶司氏pro入り一点に絞った論旨の中で、反投票のご要望が読み取れる。
しかし乍ら、議論のみでの決定は事が事だけに非現実的と考える。
実は04/27に開催された関東棋士会の際も、(14:00-18:00過ぎ迄の殆どを費やしたが)投票の具体的な条項に就いてすら議論の一致を見なかった。
因みに他の議案も含めて、内容的に未だ未だ洗練されているとは言い難く、(冒頭除く)総会非公開も止むなしと思わされる。
無論我々棋士の責任で、【東京将棋記者会】様からの完全公開のご要望に対し、申し訳なさを覚える。
(前略)棋士とは将棋の士(さむらい)である。(中略)武士なら武士らしく、堂々と公開の場で議論して欲しい。
と末文にあるが、宮仕えに甘んじた北面の武士や一所懸命で知られる鎌倉武士、優勝劣敗の戦国武士に将軍家の顔色に一気一憂する徳川武士に至る迄、既得権益に汲々としたのが武士である旨、付記して置く。
個人的には鎌倉武士や戦国武士の峻厳な精神性に倣いたいし、そういう辺りがご趣旨であろうと肝に銘じるが。
お口直しに気楽な?話題等。
【高校職員:賭け将棋、先輩が後輩をカモに--県教委、停職6カ月処分 /宮城】
私に仰って下されば、花村流銀多伝7八飛型(△8五金-△7六金の01歩取りを許さない)を報酬九割五分で伝授して差し上げたのですが(微苦笑)。
(前略)先日、大学の後輩と話す機会がありました。話をしているうちに私が「大山先生は・・・」と言ったところ、2人ほどに怪訝な顔をされました。そして、「それって、空手家の事ですか?」などと真顔で聞かれました。(中略)まあ、考えてみれば、今の大学2年生なら、大山康晴十五世名人が亡くなった1992年にはまだ小学校に入ったくらい(後略:日本将棋連盟デジタルショップ SHOGIメールマガジン 第326号依り引用)。
上記記事に比べ、何ともヌルい微笑ましい先輩後輩関係。
大野隆IT課職員としても、教育的指導に腕が鳴るとした物だろう。
一案として、【空手バカ一代前編】&【5五の龍】の味読及び感想文提出(各400字詰め原稿用紙15枚)等如何だろうか。
21-「△(指し掛け)」【将棋ペンクラブ公式ホームページ】関東交流会に16時から参加。冒頭から湯川博士氏に『将棋界の【ヒロシ】窪田五段です』とネタ振りされヘコむ。前日の不首尾がなければ受け流せた物を(慚愧)。せめて【ギター侍】ならと思ったかは、ともかく。気を取り直して歌劇俳優・宮本聡之氏・中野隆義近代将棋編集長、加賀さやか将棋Penclub幹事、【詰将棋パラダイス】表紙担当・田口正明(まさあき)氏他と歓談。02次会迄で帰宅。
22-「●(敗北)」前日の酒類過剰摂取に依り冴えず。
【渡辺明ブログ05/22(1-7で伊奈。)】にある会合へお誘いを受けていたが断念。
23-「●(敗北)」昼からVS岡崎洋六段。
【Webユーハイム(千駄ヶ谷店)】で昼食の折り、昨日参加されていた会合に就いて色々伺う。渡辺君の書いていた時間は02次会込みで、本会は21:30迄だった由だが、非常に有意義だった様。決め手は信憑性や分析が的確な数値・示唆する点が多く、取り分け当事者自身に依る経験だろうか、等と思う。VSに入り、01局目は私の先手で藤井システムに対し5三銀(右)-7二飛から急戦。急所で利かしを逃し粘ったが敗退。02局目は4三銀型四間飛車VS岡崎さんの▲4五歩急戦。▲2四歩△同角の筋から工夫を試みたが失敗。将棋を指した気がしない惨敗。
24-「△(指し掛け)」。
デハミナサン、アテブレーベ・オブリガード(「ランシュー=クリストフ@信長 KING OF ZIPANGU」風)。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
「窪田玉の名称、べつにそう遠慮なさらなくても・・・。個人的には前から窪田五段にお似合いだと思っておりました。力戦派の中段玉には大いなる魅力を感じています(実は花村さんの好敵手灘蓮照の将棋が凄く好きでした)。窪田ファンの一人として、タイトルも狙って欲しいですが、まずなんとか升田幸三賞を、と願っている次第でして、奇想天外の新手の創造を期待しております。
投稿: welshrabbit | 2005年5月28日 (土曜日) 午前 01時37分