見落とし
衝撃と言えば、瀬川晶司アマ(しょうじ。元奨励会三段)のpro志望問題を思う方も大いであろう。小衝撃06として置く。
私は三段league迄時期が重なっており、度々戦った。
何と言っても第09期銀河戦A-brock02回戦が印象深い。【囲碁将棋チャンネルトップ】から銀河戦corner『銀河戦戦績表』 で棋譜Flash閲覧が可能。出来も素晴らしく驚いている。
この将棋は92手目△4四角が波瀾を招いた。そもそも▲3五歩△同歩▲2四歩の順で突き捨てる手法は天守閣美濃の切り札として流行ったが、40手目△2二飛では△6三金であろう。端への潜在的な利きがある為、△7三桂は後回し。
ともあれここから盤上の狐流に発展したが、瀬川さんの指し口も精細がない。92手目は△3五角、96手目も未だ△4三飛。ここで自陣飛車が浮かばなかったからツイていない。
因みに02回戦で兄弟子池田修一六段が【『突如』】引退され、私にお鉢が回って来た。尚かつ深浦康市八段にご解説を賜る栄誉を拝し奉った。
まあ、押し切っていれば問題なかったのだけれど。
本題に戻るが、瀬川さんのpro入り希望問題や所信は【将棋世界】 (直linkが張れずどうも歯がゆい。公共性等からsite全体を紹介する価値ありと思えば、toppageにも張るつもりだが)、03月号『盤上のトリビア「将棋は結局『気分しだい』である」』に詳しい。
「語り手はゲラを見せて貰っていない」等とも聞いたが、瀬川さんの本心や決意が整理された形で表れている様である。
只、他の情報を取り分けcheckingする気がしない。
『でもC1で勝ち越しはきついです(トリビアから抜粋)』「そうでしょうなぁ」等と茶々を入れて見るが、瀬川さん及び後進の特殊昇段者を養う資金にせよ、大問題。
今期も、瀬川さんの半分の年齢で新四段が数名誕生するかも。瀬川四段?の「経済効果」を考慮すべきだが、proが今以上に薙ぎ倒されないと上昇しない。
少なくとも、空気が独身もとい読めない私は、それを毀損せしめる為に死力を尽すであろう。
山岸浩史氏は龍王位の地位を名人位との比較で触れており急所だが、これに絡めて「龍王襲位者は、翌04月から05期はfreeclass資格を与え、期限内のC2昇級で正会員」といった改革を夢想する。
龍王の地位をいたずらに名人に優位しない形で、充実させるとも思う。何より実現性上、経済的問題が乏しい。
色々理屈をこねて見たが、今晩は『東海の鬼(恩師花村元司九段の顕彰本)』を枕元に置いて、寝ようかな・・・
昨日は桂でVS櫛田陽一六段。01局目は私の後手藤井システム4三銀型に、櫛田六段の5三銀左型から▲3五歩の仕掛け。実は△3二飛▲4六歩△3五歩もあり得ると気付いたが、△同歩▲4六銀△3六歩と普通に応対し、新手を捻り出す。巧く行った筈がコケて敗北。02局目は私の7七角(角道不止)型中飛車VS天守閣美濃。櫛田先生に見落としがあり短手数で勝利。
やはり先手力戦中飛車は、▲2二角成交換型ゴキゲン中飛車が気楽だが、初手▲5六歩or▲5八飛は如何にも決め過ぎな気もする。
【第31期女流プロ名人位戦】第04局も観戦したが、清水さんの粘りが流石だった。対局局面が再現出来るので結果を記すが、観戦記の野月浩貴(ひろたか)六段は『68手目△1二玉以外、清水さんを誉める所がない』。私と千葉涼子女流三段の前で語っていたが、これは千葉さんへの労りと解釈する。
私は清水市代女流名人の、辛抱強さと瞬発力を評価する。千葉さんは59手目▲1七桂から断固攻勢の流れを創り乍ら、完徹し得なかった。△1二玉に▲4四歩△同金▲5四歩△同金▲1五歩。以下△3八馬▲1四歩!で奔流を維持出来る。まあ△7七歩等、問題も多いが・・・
因みに斎田晴子L.O.T選手権者もいらしていた。別件後かも知れないが控え室で密着しており、流石の向学心。実を結んで欲しいと切実に思う。
今日も連盟でVS。明日はいよいよ龍王五組VS小倉久史六段でもあり、熱くならずに金沢孝史四段&大島映二七段の健闘を真摯に祈る。
今一件は『決意表明』迄見てしまった今となっては、軽々しく口に出せない感じ。しみじみと見護りたい。
【Mainichi INTERACTIVE 名人戦棋譜】。▲矢倉規広五段VS橋本崇載四段、▲上野裕和四段VS高野秀行五段はともかく、逆方向の対局が多く中継されている様な気がすのだが(微苦笑)。▲平藤眞吾六段VS安西勝一六段は、両方として・・・
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14-「○(勝利)」某氏が可愛いchocoを配っていた事もさり乍ら、控え室で何気なく摘んだ高級chocoが斎田さんの差し入れ。借りが出来た・・・(「将棋」を書きなさいって)。
デハミナサン、アテブレーベ・オブリガード(「ランシュー=クリストフ@信長 KING OF ZIPANGU」風)。
追記
第11期銀河戦G-05局▲有森浩三六段VS室岡克彦七段(勝)を観ている。有森将棋の生命力を敬愛しているだけに、ご休場が惜しまれる。来期は間に合うだろうか。情報が入ってこないが。
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