まもなく出撃
第18期龍王戦五組01回戦・VS中田功六段の日。例に依って前日中を準備に費やした。中田六段相手なら相振り飛車or居飛車の両方あるだけに、蓋を開けてからの要素が大きい。先の棋聖戦第二次予選決勝が大いなる前哨戦となった訳だが。
因みに先日12/12日付産経新聞から、観戦記の連載が開始されたそうだ。藤田記者に開始日をお伺いしておくべきだったが、ともあれ未だ間に合うので、興味がおありの方は是非ご一読されたい。例えば朝日新聞さんをご購読の方も、読み比べ等如何だろうか(呉越同舟と見えなくもないが、この様なbalance感覚が将棋連盟運営の肝であると思う)。sourceを未だ確認していないが、藤田記者が公式に将棋世界の「表紙他誌面刷新路線」に就いて論評して下さったそうだ。産経新聞さんのご厚情に頭が下がる。
感謝の気持ちを胸に抱き、期待される自分である為に戦いに臨む(註・09:05頃upload)。
千駄ヶ谷駅から連盟迄の通り(「Coffeeshops死の行軍街道」とでも命名したくなる)で中田先生を目撃。手ぶらで余裕綽々。焦り苛立っておいでの姿は似合わないとしみじみ思う。私はいつも通り重装備だが、ともあれ遅刻を回避。私の後手となり▲7六歩△3四歩▲9六歩と注文を付けられる。△4二飛と応じ、四間飛車VS5七銀右型へ。王位戦七番勝負第04局谷川浩司王位VS羽生善治二冠と類似した局面へ発展した(△7四歩と▲9六歩が入っている)。奇しくも本日の棋王戦敗者復活戦決勝▲羽生VS藤井猛九段も第04局と同一局面になり、先手▲5五角△6三銀▲3五歩△同歩▲4六銀△4五歩▲3三角成△同桂▲3五銀と開戦。以下△3四歩▲2四歩△同歩▲同銀△4六歩迄一気に進み、「▲同歩」△同飛▲3三銀成と桂取りを遅らせた為、後手も△2七歩▲同飛△2六歩と応じ完全に離別している。
尤もこの仕掛けは7四歩型では通用しない。中田先生は▲3八飛。一昔前の定跡を思い出し乍ら△4五歩▲5五歩△7三玉。▲3五歩△同歩▲同飛△4三銀▲3七桂△4四銀▲3六飛△3五歩▲5六飛△6三金と進んだ。ここで▲1六歩が急所の一手で、以下▲2六飛~▲5六銀~▲4六歩と進めば先手指せていた。
本譜▲3四歩だが△1五角▲4八銀△4一飛と進み、▲4八銀~▲5七銀の二手VS△1五角の一手寄り道で私が利益を得た(そもそも△6三金で△1五角も有力。早めの△5一角に鑑みて7一玉型が勝るかも)。以下は中田先生の攻めが軽過ぎる感じで良くなった。
斯くして早めに決着が付き、羽生VS藤井戦を堪能してから帰宅。こうして対局の概要を書いた次第だ。
デハミナサン、アテプレーベ・オブリガード(「ランシュー=クリストフ@信長 KING OF ZIPANGU」風)。
追記
「将棋pineapple」の管理人氏が某連盟関係者氏だと今日教えて頂きびっくり。「今頃気づいたか」と各方面からの哄笑が聞こえて来そう。関係者氏の仕事振りは見事な物で、私も日々感謝している。今後pineappleの存在は丁重に無視申し上げるという事にして、offlineでは今迄通りお付き合いさせて頂きたい。
「個人対局」カテゴリの記事
- Twitterアカウント取得のお知らせ(2015.12.18)
- 第73期B級順位戦4回戦VS稲葉陽七段まとめ(予定)(2014.09.18)
- 第73期B級順位戦2回戦VS中田宏樹八段まとめ(2014.07.17)
- 更新履歴(2010.02.17)
- 初秋の輝きを背に出陣(2009.09.14)
「将棋界」カテゴリの記事
- “「盤上のシンデレラ ~小早川紗枝は四間に挑む~ 第10局”解説及び感想(2016.03.19)
- Twitterアカウント取得のお知らせ(2015.12.18)
- 第73期B級順位戦4回戦VS稲葉陽七段まとめ(予定)(2014.09.18)
- 第55期王位戦7番勝負第2局中継解説のお知らせ(2014.07.14)
- [天下一将棋会]HNの公開及び変更のお知らせ(2012.04.01)
「窪田自身」カテゴリの記事
- 第73期B級順位戦2回戦VS中田宏樹八段まとめ(2014.07.17)
- 第55期王位戦7番勝負第2局中継解説のお知らせ(2014.07.14)
- Android携帯より初投稿(2014.07.06)
- 更新履歴(2013.12.28)
- 更新履歴(2013.04.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント